RM 71-01

インスピレーション

タリスマン。まさに魔法のお守りを彷彿させる名前です。 このコレクションは人を虜にする魔術から生まれ、トライバルアートとアールデコが融合した世界を表現しています。

「私の作品は、さまざまな異なる影響を受けています。 このコレクションのデザインにあたって影響を受けたのは、アールデコだけではなく、モダン、コンテンポラリーの有名なアーティストたちも多大なインパクトを受けた、仮面やアフリカの彫刻といったトライバルアートも同様です。 そして、コントラスト、幾何学的モチーフ、そしてこれらオブジェの聖なる表情が私たちをさらに魅了します。なぜならこれらの要素やフォルムを融合することによって現代的なデザインを先取りしているからです」とセシル・ゲナは打ち明けます。

キャリバー CRMT1

自動巻きトゥールビヨンムーブメント

時・分表示、可変慣性モーメントローター

パワーリザーブ：約50時間（± 10%）。

限定10バリエーション、各モデル限定5本。

セッティングを施したレッドゴールド製ダイヤル

ジェムセットダイヤルはムーブメント中央に配置。仮面やティアラ、儀式的な工芸品までをも彷彿させます。 ダイヤルは、2つの世界を想起させます。一つは植物が生い茂る世界、もう一つはより都会的な世界。

地板のデザインをベースにしトゥールビヨンにの配置を決めた時点で、ダイヤルのフォルムははっきりしますが、ケースのセッティングとエングレービングの選択肢は多くありました。 ダイヤルのラインをベゼル、ケース、ケースバックまで延ばす、フォルムの遊び。

各ダイヤルはわずか0.9 mmの厚さで、マザーオブパール、オニキス、ダイヤモンドを手作業でセッティングしています。 この構成部品には数々の必要な仕上げを施さなければならないため、技術的に大きな挑戦となります。しかもサンドブラスト加工、ポリッシュ加工、セッティングなど、いくつかの層に分かれた極めて小さなスペースで行わなければなりません。

ケース

スノーセッティングとグレインセッティングの全10種類のバリエーションでは、さまざまな質感や直径、ファセットなどを取り入れることで、時計のケースとベゼル全体に自由な表現を生み出しています。ケースバックにはエングレービングを施したマットなバンド。 さらにポリッシュ加工により、さまざまなジェムセッティングの効果を高め、コントラストが際立ちます。

貴重な技術

ブランドは完全に自社チームで開発した、初の自動巻きトゥールビヨンキャリバーを発表。 この8番目のムーブメントにはリシャール・ミルが誇る複雑機構のほか、あらゆる独自の機能を採用しています。

厚さ6.2 mmのグレード5チタン製ムーブメントの重さはわずか8 g。 トゥールビヨンキャリバーの中心には、可変慣性モーメントローターが搭載されています。 高い技術を必要とし、極めて個性的でありながらも、その曲線や透明感にこの上ないフェミニンな表情を宿します。

グレード5チタン製の地板とブリッジ

マイクロブラスト仕上げのグレード5チタンにPVD処理を施した地板は優れた剛性を発揮し、完全に平らな表面を実現。これにより、輪列の極めてスムーズな動作が可能になります。 ブリッジもマイクロブラストFINISHINGとブラックのエレクトロプラズマ処理を施したグレード5チタン製です。

スケルトン加工を施した地板とブリッジは、個々に徹底した検証テストを経て、最高の強度条件を満たしています。

ジェムをセッティングした可変慣性モーメントローター

－5Nレッドゴールド製で重量をもたせた外側の外周エッジとエッジリング

－重金属製のウェイト

－セラミックス製ボールベアリング

－セラミックス製ボールベアリングを使用したOneWay®自動巻きシステム

－両方向巻き上げ方式

この可変慣性モーメントローターはユーザーのアクティビティーに合わせて巻き上げを調整できます。 設定は、スプラインネジで調節・固定することができるウェイトを調整しながら行います。

2つのウェイトが互いに近づくとムーブメント慣性が強まり、香箱はより速く巻上がります。 ウェイトがローターの先端に位置すると慣性が下がり、香箱はゆっくりと巻き上がります。

可変慣性フリースプラングテンプ

究極のイノベーションを象徴するテンワ。 衝撃を受けた場合やムーブメントの組み立てと分解の際に、より高い信頼性を約束し、長期間にわたり優れた計時精度を保証します。 緩急針はなく、テンプに直接取り付けられている4つの調節可能な小型のウェイトりにより、正確で反復可能な調整が可能です。